【ボクシング】井上尚弥vsアフマダリエル戦正式発表
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本日もボクシングに関するニュースをお届けします。
世界4団体WBA・WBC・WBO・IBF
世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥(32)=大橋=の名古屋決戦が10日に正式発表された。9月14日に名古屋市のIGアリーナでWBA暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(30)=ウズベキスタン=を相手に防衛戦に臨む。10日に東京・千代田区のザ・キャピトルホテル東急で発表会見が行われ、井上が会見と会見後の囲み取材で語った自身がプロ30戦のキャリアで喫した2度のダウンの分析は、非常に興味深いものだった。
5月に米ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで闘った前戦。WBA1位のラモン・カルデナス(29)=米国=に8回TKO勝ちしたが、2回に強烈なカウンターの左フックを被弾して先制のダウンを奪われた。井上は会見で「自分の過信、油断から生まれるシーンだと思う。9月14日の井上尚弥は少し違うぞと。本気を出させていただきます」と不敵な笑みを浮かべた。 昨年5月に東京ドームで行われた元世界2階級制覇王者で、当時WBC世界スーパーバンタム級1位のルイス・ネリ(メキシコ)戦の1回に被弾してプロ、アマ通じて初のダウンを喫したのもカウンターの左フック。井上は会見後の囲み取材で「打ち急いでいるんですよ。あの2つって。自分が打ち気になっちゃってる。まだ早いラウンドで、体が温まってなかったり、相手の出す癖、パンチの軌道を読み切る前にもらっているパンチなんで。情報をしっかりと集める作業が必要だと思う。まあ、見ててくださいよ」とさらに詳しく説明した。 2019年11月にさいたまスーパーアリーナで行われた世界5階級制覇王者のノニト・ドネア(フィリピン)戦の2回に食らい、右眼窩(がんか)底と鼻の下を骨折させられたのも左フック。現状では井上の唯一と言っても過言ではない〝弱点〟となっている。元WBC世界バンタム級王者の山中慎介氏(42)は自身の経験から「もらいやすいパンチっていうのはあるのかもしれない」と語る。 本来、井上の最大の長所はこの相手の情報をしっかりと集める作業の早さにある。井上が過去にボクシングについて相談したこともある、尊敬する元世界3階級制覇王者の長谷川穂積氏(44)は「ちょっと雑には絶対になっている」と分析した。
ただ、井上陣営にはどんなに圧勝したときでも課題を見つけ、改善点を指摘してきた父の井上真吾トレーナー(53)がいる。真吾トレーナーはアフマダリエフ戦について「フィジカルが強く、テクニックもしっかりと持っている選手なので、こっちとしては闘い方をまた一回整理して、しっかり挑みたいと思っています。手応えをすごく感じています。尚弥自身もしっかり考えながら、イメージしながらスパーリングをやってくれているんで、最終的にはスパーリングでしっかりと仕上げていきます」と心強いコメントを残した。
井上がカルデナス戦後に「大きな会場は僕には合わないのかな」と苦笑いした通り、収容人数約2万2500人のさいたまスーパーアリーナのメインアリーナモード、約5万5000人の東京ドーム、約2万人のTモバイル・アリーナと左フックのビッグパンチを被弾したのは大会場での大興行という共通点もある。
約1万7000人収容のIGアリーナでのアフマダリエフ戦、来年5月に東京ドームでの対戦を約束しているWBC、IBF世界バンタム級統一王者の中谷潤人(27)=M・T=戦と、強烈な左フックを放つ選手との対戦で、井上がどんなボクシングを見せるのか。「今回は判定決着でもいいんじゃないかな」とKO宣言を封印し、冷静に自身が喫したダウンを分析する姿からは、また圧倒的なボクシングを見せるのではないかという期待感しかなかった。
【Yahoo News】(尾﨑陽介)
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